企業理念
住金物産グループ行動規範
Ⅰ.前提:住金物産グループの社会的使命と目指す企業風土
A.社会的使命
- 住金物産グループの社会的使命は、
「鉄鋼、産機・インフラ事業、繊維、食糧の4事業分野において、顧客のパートナーとして、良質で差別化された商品・サービス・情報の提供を通じて、顧客の事業課題をともに解決する」ことである。
経営・事業活動の原点は“顧客”である。
- 利益は、企業の存続・発展のために、またあらゆるステーク・ホルダーにたいする責任を果たすために必要不可欠な“原資”である。利益(経営の“質”)は経営の“規模”に優先する。
B.目指す企業風土
- “スミトモ・スピリット”を継承し、この行動規範の根底に据える。「信用を重んじ、確実を旨とする」。
経営・事業活動はつねに公正・誠実で、“よりよい社会”の実現に貢献するものでなければならない。コンプライアンスはすべての経営・事業活動の原点である。
(注)“スミトモ・スピリット”(住友の伝統的精神)は次のように要約される。
- (1) 信用を重んじ確実を旨とする
- (2) 浮利(実質を伴わない利益)を追わない
- (3) 国家社会に寄与する
- (4) 組織で仕事をする
- (5) 人と技術を大切にする
- 「現場主義」を基本とする“俊敏な”企業グループ、「実行者集団」を目指す。
- 人が最大の資産である。
多様な経験・能力・価値観を持つ人々の集団として、互いの人格・考え方を尊重し、仕事を通じて鍛え合って、明るさ・活力・厳しさが共存する企業風土を築く。
Ⅱ.行動規範
A.個人として
- 担当する業務については、社内はもとより、業界の第一人者を目指す。
つねに「人間力」の向上に努める。
(注) 「人間力」=社会人・企業人、さらにはひとりの人間としての実力(情報力・判断力・行動力・品格マナー等)・魅力の総和を示す造語。
- 「有言実行」。自ら考え、提案し、率先して実行する。どんな難課題でも、“先送り”や妥協はしない。
- “挑戦する姿勢”を貫く。現状維持は進歩の否定、後退である。
- 一人だけでできる仕事はない。つねにチームメイト・社内外の関係者にたいする敬意・謝意を忘れない。
自分の業務のみに閉じこもらず、グループ全体、さらには社会の動向にも深い関心を持つ。「他に学ぶ」謙虚さを大切にする。
B.組織として
- 課よりも部、部よりもカンパニー、カンパニーより全社の利益を優先し、「全体最適」を追求する。“組織の壁”は作らないし、作らせない。
- あらゆる「慣性」と闘う。「タブー」は一切認めない。摩擦をおそれず、すべてをオープンに議論する。過去の成功体験を絶対としない。失敗体験は厳しくその原因を追求し、得た教訓は組織で共有して、再発を根絶する。
- 信じることは、論拠を示して正々堂々と主張する。討議の場に“肩書き”は存在しない。出た結論は潔く受け入れ、率先して行動に移す。
- リスクは市場の不確実性から生まれ、利益と損失をもたらす。これを回避せず、自らの対応能力を前提に、厳しさと勇気をもって測定し、コントロールする。不測の損失は徹底的に抑制しつつ、事業化を通じて利益・成長を実現する。
リスクを怖れ、“不作為”を決め込む企業は、新たな価値を創造できない。
- 住金物産グループ・新日鐵住金グループの「総合力」をフル活用する。
商社機能を生かして、新日鐵住金グループの「総合力」の発揮に貢献する。
- 上位者には、自分の意見を明示して相談する。相談することで自分の責任をあいまいにしない。上位者も判断を誤る場合がある。指示・意見は鵜呑みにしない。諌めることも部下の責務である。
- 部下にたいしては、その“管理”に留めず、“指導”する。自ら模範を示し、業務に役立つ経営情報は惜しみなく提供する。
部下の話はよく聞いた上で、明確な指示を与える。指示した業務の進捗状況は適時にチェックする。
部下の個性を尊重し、能力をよく見極める。120%の仕事を与え、達成に向けて努力する過程を通じて、さらに実力と自信をつけさせる。
評価は公正に行う。きちんとほめ、きちんと叱る。部下の行動については、上位者としての管理責任を全うする。
- グループ内教育は自己啓発、「仕事を通じて学ぶ」方式を基本とし、これを支援する。
教育の成果は業績・能力査定を通じて確認し、的確に処遇に反映させる。
- 「情報」は商社にとって重要な企業資産である。管理・発信は厳格に行い、機密保持に万全を期する。情報に必要以上の精度を求めず、"鮮度"を重視する。情報、とくに悪い情報は迅速に伝達し、冷静に受理・対処する。判断・行動にリンクしない情報は無価値である。
- 会議・文書は必要最小限に抑制する。
- 時間は貴重な経営資源である。すべての経営課題・業務に期限を設定し、遵守する。
- 「信賞必罰」を徹底し、公私の区分を明確にする。
C.外にたいして
- “時代の風”を全身で感じ取り、市場・社会の変化を“先取り”して行動する。
この“不連続が連続する”時代には、“筋の通った”「朝令暮改」で臨む。
- 「顧客尊重」の姿勢を徹底し、『顧客深度No. 1企業』を目指す。
- 対外活動を社内業務に優先させる。
行きづらい相手、行きづらい時こそ積極的にコンタクトし、自力で難局を打開する。
- グローバルな視点に立って、ローカルに(対象となる国・地域の実態と事業課題をリアルに関連づけて)行動する。
関連する国・地域の文化・規範・価値観等を尊重し、協調・相互信頼を前提とした事業活動を展開する。
- 法令その他の社会的規範を遵守し、企業の社会的責任を自覚し、徹底する。不公正・不健全な企業行動は、住金物産グループの社会的信用を大きく損ない、企業としての存続を危うくする。一人ひとりの健全な倫理感と勇気が不正を阻む“最後の砦”である。
- 財務報告の信頼性は、正しい業務処理によって確保する。
すべての業務は、外部への情報発信に繋がっており、一人の誤りは会社の誤りとなることを自覚し、適正な処理を行う。
- “分かりやすい”経営を行い、透明度の高い企業グループになる。
社内外への情報発信を適時かつ正確に行う。
- 地球環境の保全・資源の有効利用に配慮して事業活動を行い、これに役立つビジネスに積極的に取り組む。
以上